卒業気分
大学を卒業した。
ゼミの先生が卒業式後にゼミ生みんなに
手紙を渡した。
僕の手紙には、
「自由をこよなく愛する君は、君の自由が圧迫される
ようになった時には命を懸けて闘いなさい。」
などという事が書かれていた(涙)
その手紙の締め言葉には「そんなへヴン会えてよかった!」と
いう言葉が書かれていた。
みんな「○○に会えてよかった!」という同じ一文が最後に
書かれていたようだけど、みんな同じその一文に涙を流していた。
「会えて良かった」って言葉はよく使うようで、真面目に
使うことの少ない言葉だと思う。
だって、恥ずかしいもんね。
でも、そんな恥ずかしい言葉、回りくどくなく気持ちを
伝える言葉が言えてしまって、そして素直に伝わる
卒業式という気分は好きだ。
余談だが、式を終え、袴を着替えたゼミの女の子が
袴を着る時は皆ノーブラが普通なんだと教えてくれた。
そんな素直な気分、卒業式は最高さ。
■
「ライフライター」
真っ白やら真っ黒やら
真っ青やら真っ赤やら
名も無いような色の紙の上に
昨日はだらだら今日は素早くペンが動く
なるべく美しい言葉を 汚い言葉も
なるべく楽しい言葉を つまらない言葉も
なるべく新しい言葉を 古い言葉も
キャッチーじゃなくてもいいよ
誰かに伝わらなくてもいいよ
紙がなくなるまでただペンを動かせるだけ
キャッチーって言葉が当時僕ら友達の中で流行っていて
どうしても使いたかったんだろうな・・・
「ライフライト」というのも“日常を明るくする”という意味と
“日常を書く”という意味があって、僕の詩は昨日覚えた言葉、出来事を
すぐ詩にしてしまうから、友達に「この言葉、この前の・・・」とか
触れられると恥ずかしかったりする。まだまだですねぇ〜。
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「相槌」
好きな人がいるって? がんばれよ、
彼女が出来たって? よかったね、
学校が楽しいって? いいね、
彼女と別れたって? なんで?
学校辞めるって? そうか、
仕事大変だって? まあまあ、
結婚するって? いいんじゃない、
お前はどうなのって? う〜ん、
えっ?また話し聞いてくれって? いいよ。
俺って・・・
この詩を今読んで思うのが、やはり僕の詩は
自分の身に起きた事を書くこと。
滑稽に自分の姿を書くこと。
一番やりたいことが出来た詩かもしれん。
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「居候」
テレビを見ても笑えない
ごはんを食べても美味しくない
真っ暗な部屋
君から預かった居候は
寝付けない僕を無視して
部屋の中を歩き回る
今日も寝不足だよ
あの日、何気ない君の口から生まれた居候
僕のどんな問いにも答えてくれない
くだらない話で何気なく君を笑わせた
僕の部屋から居候は姿を消した
ある広告制作会社の2次面接の待合室で
この詩集をポケットに忍ばせた。
そんでこの詩を読んだら「最後がいいねぇ。」とか
褒めてくれて盛り上がって通過しちゃった。
詩を受け止めてくれる会社が僕には向いている!
って詩で会社を見るおかしな時期だったな…
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「何か」
ナニカはいつも笑ってる
ナニカはたまに怒ってる
ナニカは僕を取り巻くすべてにあらわれ
ナニカはここではないどこかに住んでいる
ナニカはなにかわからないから、
何か見に行こうかな
「詩ってなにを書けばいいんだろう?」
「自分は何を書きたいんだろう?」って思いながら書いた詩。
博○堂の面接でこの詩を面接官の前で
朗読したら、「はい、じゃあ次の質問なんですが」
って普通に流されて死ぬほど恥ずかしかったなぁ。